【商品が売れない原因は販促にあり?】顧客を引き付ける面白い販促キャンペーンとは

ラウンダーをしていて、売り上げが思ったように上がらずに悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。
そのような場合、工夫を凝らした「面白い」販促キャンペーンを実施することで状況を打開できる可能性があります。
実はこの「面白い」は文字通りの意味ではなく、大切なポイントが隠されているのです。
今回は、販促キャンペーンを行う上での大切なポイントについてご紹介します。

販促キャンペーンを行う前に店舗に商品の魅力を理解してもらう

販促キャンペーンをより効果的なものにするためにはその準備段階として店舗側の協力が欠かせません。
そのため、自社の商品の概要だけでなく、アピールポイントを店舗に伝えることも必要です。
商品の魅力や売るための手法はどこにあるのかを予めわかってもらえば、スムーズにキャンペーンを実施することができ、お客様に商品をアピールすることができるでしょう。
キャンペーンが成功して売り上げが伸びれば自分の会社だけでなく、店舗側にも多いにメリットがもたらされることになります。
双方が「ウィン・ウィン」の関係になるには、商品のどこが魅力なのかを来店客にアピールできるレベルにまで店舗に伝えるためにも、まずはメーカー担当者自身が商品のことをよく理解しておく必要があるでしょう。


面白い販促キャンペーン・販促企画のネーミングを生み出すテクニックとは?

冒頭で「面白い」販促キャンペーンを実施することで状況を打開できる可能性について申し上げました。
しかし、この「面白い」は文字通りの意味はなく、正しくは「面白く見える」あるいは「面白いと錯覚する」販促キャンペーンとも言えるかもしれません。

キャンペーンを実施するたびに毎回真新しいアイデアで企画したり、面白いものにしたりすることは時間をかけて試行錯誤する必要がある上、予算の都合もあります。
しかし、全く同じキャンペーンや販促企画でも「ネーミング」を工夫するだけでも消費者心理に訴えることができ、毎回「面白い」販促キャンペーンに早変わりします。

この消費者心理に訴えるためのネーミングを生み出す手法とはどのようなものがあるのでしょうか。
以下のような心理テクニックを利用することでキャンペーンを面白いものにすることができます。
心理テクニックには「希少性・限定性の原理」「限定条件下の事実」「権威効果」「返報性の原理」「ザッツ・ノット・オール・テクニック」などがあります。
以下の具体例でより詳しくご紹介していきましょう。


心理テクニックを利用した販促キャンペーンの具体例

ここからは心理テクニックを利用した販促キャンペーンの具体例についてご紹介していきます。 最初の「希少性・限定性の原理」に従えば、「今すぐ」「本日まで!」という風に「今」を意識させるタイムリーな内容であることがとても重要です。 例えば、セールで在庫を大量処分したり、年末の駆け込みで売上高アップを狙うキャンペーンをしたりする場合などは、「年末一掃セール実施中!」「決算大セールいよいよ明日まで!」などと明示するのがツボです。 ここで絶対に避けるべきなのは、キャンペーンの効果やメリットが「半年先」にあるようなものです。 あくまで「今すぐ」「年内あと3日間で終了」という風に限定されていることが重要です。

「限定条件下の事実」とは「店内人気No.1」「40代・50代の女性に大人気」のようなPOPを作り、限定された場所や条件下において1番であることをアピールするものです。 「権威効果」については「○○(有名人)も使っている!」「全国B級グルメグランプリ優勝商品です!」といったPOPにすれば、信頼感や安心感を与え、購入のためのハードルが一気に下がります。

「返報性の原理」は化粧品などの無料サンプルを配ったり、店頭でお客様へのメイク体験などのキャンペーンをしたりすることで期待できる効果です。 人は何かをもらったりすると「もらいっぱなしは気持ちが悪い」「何かお返しをしなければ」という心理になるので、その効果を狙ったキャンペーンです。 最後の「ザッツ・ノット・オール・テクニック」は「この商品を購入されると、さらに○○も付いてきます」と「おまけ」の効果を狙ったキャンペーンです。 このテクニックに先ほどの「希少性・限定性の原理」を併用して「この商品を今購入されると、さらに○○も付いてきます」という広告やPOPなどを作成すればさらに多くの効果が期待できます。

このようにネーミングを「今」を意識した「ベタ」な言葉を使ってほんの少しでもタイトルを変えて工夫することで、多少マンネリ気味の販促キャンペーンでも毎回十分な効果が得られます。そのように工夫を凝らした販促キャンペーンであれば、たとえ毎回同じような内容のものであってもやらないよりはやったほうが効果は得られます。 また、その際には当然のことながら店舗側にも十分に理解と協力を求めるようにしてより効果を高めていきます。


販促キャンペーンは目的や目標の設定と結果に対する分析・評価が大切

せっかくキャンペーンをするのですから、予めその目的や目標を設定することがとても重要です。
ターゲットを30代や40代の働く女性にアピールして商品を広く認知してもらうことだったり、具体的な売り上げ目標だったりします。
そしてキャンペーンを実施したあとには目的や目標を達成できたかどうか、上手くいった点と修正すべき点などの分析や評価が大切です。
そのような分析や評価の結果、次回のキャンペーンで具体的にどう活かしていくかについても検証していきます。
せっかくキャンペーンを実施したのですから、その効果を最大限に活かしていくためにもこのような分析や評価がとても大切になってきます。


まとめ

今回の記事では販促キャンペーンを実施していく上で大切なポイントとして、心理テクニックを使った方法をご紹介しました。
マンネリ気味になりがちなキャンペーンも魅力的なものにする魔法のテクニックとも言えるかもしれません。